はじめまして、大阪で紙芝居をやっている紙芝居屋のガンチャンです。
4月1日、『紙シバーイーツ』をやってみました。
まず、紙シバーイーツってなんやねん。
かんたんに説明すると、ウーバーイーツの紙芝居バージョンです。
紙芝居の配達です。
そこに果たして需要はあるのか?
「お腹すいたー!」
「なんか食べたーい!」
という人間の三大欲求のひとつである『食欲』にはそりゃあ需要はあるでしょう。
しかし、
「紙芝居見たーい!」
「紙芝居呼びたーい!」
そんな欲求が急にうまれることってありますか?
自分にはないです。
というわけで、紙芝居の即日配達は需要があるのか?を確かめるため、1日限定で実験してみました。
紙芝居デリバリーサービス「紙シバーイーツ」
目次
日時: 2021年4月1日(木)
受付時間: 10:00~18:00
料金: 100円(水飴)× 人数 × 配送料(おまかせ)
内容: 10分程度の紙芝居と水飴をご自宅、企業、屋外どこでもお届けします。
所要時間: 10分程度の紙芝居
配達時間: 30分以内(紙シバーイーツは配達員が1人のため、現在地によって配達時間が異なります)
配達エリア: 大阪市内
配達員: 紙芝居屋のガンチャン
配達員のプロフィール: https://kamishibaiya.com/free/profile
12:00 配達①[ろう・難聴児の総合学習塾]
朝9時に公開して早速注文が入りました。
ろう・難聴児の総合格習熟で経営しているNPO法人Silent Voiceさん。
教室には難聴の子どもが数名、オンライン配信でカメラの向こうに数名。
オンライン配信での紙芝居は経験はありますが、
現場にも気を配りつつ、カメラの向こうにも気をつかいつつ、
どらちかに気をつかうと片方がおろそかになるため、
いつもよりもむずかしさは感じました。
言葉が伝わらなくても関係なさそうな作品を選んだので、
そんなに言葉の壁を感じなかったです。
13:00 配達②[親子でたのしめるカフェ]
2軒目は1軒目から近くにあるおもちゃカフェ Laugh Rough Laugh。
子ども数名、あとその場にたまたまいた赤ちゃん連れのお母さん。
特筆することなく、普通に楽しんでくれたと思います。
たまたまいたお母さんも大人として普通に楽しんでくれてそうでしたし。
15:00 配達③[公園]
3軒目は桜が満開の公園で紙芝居のご注文。
天気も良く、花見日和。
そりゃあ、公園には子どもが多いですわ。わんさか。
そりゃあ、紙芝居してたら子どもも集まってきます。
依頼者以外の子どもたちもたくさん集まってきたけど、見るなとは言えません。とてもむずかしい状況。
例えば、これが「公園の子どもたちを盛り上げよう」という依頼であれば、
なんの問題もなく子どもたちみんなを盛り上げるだけでしょう。
しかし、今回は依頼者個人とその友人分の水あめの代金プラス配送料の依頼なので、他の集まってきた子どもたちはどういう扱いにすればいいのか?昔の街頭紙芝居のおっちゃんみたく「みんなも水あめ買え」とはとうてい言えず、集まってきた子どもたちの保護者の方々も「この人は何目的の紙芝居してるんやろ?」という空気です。
需要と供給と目的、そのバランスの大事さに気付かされました。
16:00 配達④[Aさんご自宅]
Aさんと友人2名で花より団子会。
これはすごいシンプルでいつもの紙芝居をすることができました。
なぜならAさんは、
「宅配の紙芝居!面白そう!見たい」
というモチベーションで注文していただいたのですから。
お酒もええ感じに入ってたというのもあるかも知れませんが、すごく楽しんでもらえました。笑いすぎて涙が出るほど。
自分もやってて楽しかったです。
結論
紙芝居の即日配達の需要はあるかどうか…
結論は、わかりませんでした。
なんやそれ!
需要があるかどうかわかりませんでしたが、需要があれば盛り上がることはわかりました。
自分も紙芝居を見てほしくてやってるのでなく、楽しんでもらえる需要があるならやろう、むしろ作っていこうというスタンスですので、そのへんが課題やなーと。
紙芝居を見たい!
もしくは、
紙芝居を誰かに見せたい!(色んな目的のため)
という需要ってそんな突発的なことって少ないのかなー?という研究結果がでました。
なんでもやってみるもんですね。
おしまい
※休憩で入ったお洒落なバーガー屋さんでウーバーイーツの人と間違えられました。